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ネイト(Neith, Ni, Ne, Neit)は、エジプト神話の初期の女神。ナイル川三角州西部にあるサイスの守護神としてそこで祀られており、エジプト第1王朝のころから信仰されていた〔Shaw & Nicholson, op, cit., p.250〕。古代エジプト人はサイスをザウ(Zau)と呼んでいた。 ネイトはまた、古代エジプト南部の町タ=セネト(Ta-senet)またはイウニト(Iunyt)の3柱の守護神の1つでもある。この町は今ではエスナ()と呼ばれている。他にもラトポリス()、ポリス・ラトン()、ラトン ()、ラト()と呼ばれており、ルクソールからナイル川を上流に55キロメートルほど遡った西岸にある。 == 名前と象徴 == ネイトは軍神で狩猟の女神であり、その象徴として交差した2本の矢と盾を重ねたものがある。この象徴はまたサイスの町も表している〔The Way to Eternity: Egyptian Myth, F. Fleming & A. Lothian, p. 62.〕。ネイトの姿を描く際、エジプトではその頭の上にこの象徴を載せた。軍神としてのネイトは戦士の武器を作り、戦士が死んだときその遺体を守るとされていた。 ネイトという名前は「水」を意味すると見られている。このためネイトをエジプト創世神話の原初の水を擬人化したものとみなすことがある。その場合、ネイトは創世の大いなる母神とされる。 このネイトの象徴とその名をヒエログリフで表したときの一部は織機に似ており、後のエジプト神話においてネイトは機織りの女神ともされ、その場合の名が "Neith" すなわち「織り手」を意味するようになった。それによって、以前は水神であることを基本とした創造神だったものが、織機で世界とそこに存在するもの全てを織り上げる神へと性質が変化した。 絵や彫刻では、頭に織り手の杼を載せ、手に弓と矢を持った姿で描かれることがある。他には、ライオンの頭を持つ姿、ヘビ、牝牛などの姿で描かれることもある。 ネイトは赤ん坊のワニに授乳する女性として描かれることもあり、「クロコダイルの乳母」とも称される。オグドアドの創世神話における原初の水の概念を人格化した神としては、ネイトには性別がなかった。時にラーの母として描かれることもあり「ラーを生み出した偉大な牝牛」とも呼ばれる。 ネイトは知恵の女神でもあり、ホルスとセトの争いの仲裁も行った。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ネイト (エジプト神話)」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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